幸福とは何か、納得した上で幸福の時間を増やしたいと思います。
そのために、いちど真面目に、幸福とはなんなのか考えてみたいのです。
今回は、幸福学の第一人者の前野隆司さんの
「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」の幸福の因子分析では、
4つの因子にグループ化できるという結果を示しました。
(*)出典:「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」 前野隆司著
それは、
第一因子:自己実現と成長の因子(やってみよう!因子)
第二因子:つながりと感謝の因子(ありがとう!因子)
第三因子:前向きさと楽観の因子(なんとかなる!因子)
第四因子:独立とマイペースの因子(あなたらしく!因子)
です。
この記事では、
第一因子の、やってみよう因子による幸福になる方法を考えてみたいと思います。
みなさまの幸福のために少しでも役に立てれば嬉しいです。
「やってみよう!」歩み出そう。性格や過去の出来事は気にしない
幸福学の研究者・前野隆司さんによると、幸福を感じるための重要な要素のひとつが 「やってみよう!」です。 この因子は、自分の力を高め、社会に貢献することによって生まれる充実感とつながっています。
「やってみよう!」因子が強い人は、次のように感じています。
- 私は有能である。
- 私は社会の要請に応えている。
- 私の人生は、変化・学習・成長に満ちていた。
- 今の自分は「本当になりたかった自分」である。
これは、アリストテレスの幸福論にも通じる考え方ですね。 「卓越性(アレテー)」を磨くことで、人生に充足感をもたらす という哲学的な視点と似ています。
「好きなことを見つける」ことが幸せにつながる
あなたにとっての「卓越性」とは何でしょうか? 自分の好きなことを見つけ、それを磨き、社会に貢献できるようになれば、 そこには 大きな幸福がある はずです。
しかし、多くの人は「好きで得意なこと」が見つからずに悩んでしまいます。
- 「私は有能ではない…」
- 「なりたかった自分になれなかった…」
- 「好きなことが見つからない…」
そう感じることもあるでしょう。 でも、これまでのことを気にしても、幸福度が上がるわけではありません。
そこで、考え方を切り替えましょう。
- 過去のことを気にせず、これからの自分に目を向ける。
- 今やれることをやってみる。
- 好きなことを試し、楽しいと感じることを続ける。
- 誰かの役に立つことを探し、小さな貢献をしていく。
とにかく最初の一歩を踏み出しましょう。やってみようと思って幸福になるために、好きなことを見つけることが最初の一歩です。
好きなことは、没頭できて楽しくなれる
好きなことを見つけたら、それに夢中になれる時間が増えていきます。 多少の手間がかかっても、それ自体が楽しく感じられるものです。
例えば、釣りが好きな人は、どうすれば魚が釣れるか工夫し、 朝早く起きて出かけることも苦になりません。
ゴルフやスキー・スノーボードが好きな人も、練習を楽しめます。 車をピカピカにするのが好きな人は、時間を惜しまず、多少濡れても平気です。
好きなことをしている人は、自然と幸福な時間を過ごしている。 没頭することで時間を忘れ、気づけば充実感に満たされているのです。
やってみたことを記録し、好きなことを探す
本当に好きなことが何なのか、すぐに分からないこともあるかもしれません。 そんな時は、やったことを手帳や日記に書き留める 方法がおすすめです。
1日の終わりに、どの瞬間が楽しかったかを書き出してみましょう。
例えば——
- 朝、新茶を淹れて飲んだら、温かさが心地よかった。(お茶が好き)
- 朝食のトーストとスープが美味しかった。(料理が好き)
- 朝ドラを見て楽しかった。(テレビやエンタメが好き)
- 天気が良くて風が気持ちよかった。(自然を感じるのが好き)
こうして記録を続けていくと、 「自分は何が好きなのか?」が少しずつ明確になっていきます。
「やらされていること」も、だんだん好きになるかもしれない
義務教育で学ぶことの中には、今すぐ役に立たないものもあります。 だから「これは無駄だ」と感じることもあるでしょう。
しかし、続けて取り組んでいるうちに、 その中から好きなことや得意なことが見つかる可能性もあるのです。
世の中には、やるべきことがたくさんある。 その中から 「これが好きだ!」と感じるものを探す場が義務教育 なのかもしれません。
好きかどうか分からないことでも、まずはやってみる。 続けるうちに、「これは面白いかも」と思えてくる瞬間があるかもしれません。
やってみることで「本当になりたかった自分」が見えてくる
前野先生の幸福因子の質問には、 「今の自分は、本当になりたかった自分であるか?」というものがありました。
しかし、「なりたかった自分」を見つけるためには、まず行動することが大切。 何かをやってみることで、自分の可能性が見えてくるのです。
そこで、幸福につながる 5つのステップ を実践してみましょう。
- いろいろなことをやってみる
- やったことを記録し、どう感じたかを書き出す
- もう一度やりたいと思うことを見つける
- 好きなことを繰り返しやることで、上達して楽しくなる
- 技術を磨き、誰かの役に立てるようにする
こうして、自分の得意なことが増えてくると、 「自分は社会に求められている」 という幸福感を得られるようになります。
まとめ:チャレンジすることが幸福につながる
幸福になるために、まず 何かを始めてみることが大切。 やらないままでは、何も変わらない。
- チャレンジできる場面では、「やる」ことを選ぶ
- やったことを記録することで、成長を実感できる
- 好きなことが見つかったら、繰り返し楽しむ
- 上達して社会に貢献できるようになれば、さらに幸福感が増す
チャレンジすることは、あなたの人生の時間を磨くことにつながる。 その中で 好きなことが見つかったら、それは幸運(ラッキー)!
「やってやれないことはない、やらずにできるわけがない。」 斎藤一人さんのこの言葉を胸に、一歩踏み出してみましょう。
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