「まわりの人がすごく見えて、自分だけ取り残されている気がする…」 そんなふうに感じて、気持ちが沈んでしまうこと、ありませんか? 学校やSNS、毎日の中で、つい人と自分をくらべてしまうのは、きっと誰にでもあることです。
でも、ほんとうの幸せは、「人より優れている」ではなく、 「じぶんらしく」いられる時間を少しずつふやしていくことから始まります。 他人のペースや評価にふりまわされず、「わたしの好き」「わたしの得意」を大切にすると、 自信や笑顔もゆっくりと戻ってくるものです。
学校で学ぶことも、実は、自分らしい生き方を見つけるヒント。 いろんな教科を通して、自分の中にある「宝物(強み)」に気づくことができたなら、 人と比べて落ちこむ毎日から、少しずつ自由になっていけるかもしれません。
この記事では、そんな、他人と比べず、自分の歩幅でしあわせな時間をふやしていくためのヒントをお伝えします。 あなたの心が、少しでも軽くなったらうれしいです。
「じぶんらしく」したいことをしよう。
まわりを見ていると、みんななんだか幸せそうに見える。 それにくらべて、自分だけ取り残されているような気がしてしまう…。
そんなふうに比べはじめると、気づかないうちに、心が少しずつ疲れていくことがあります。
でも、もし「やりたいこと」が見つかって、それに夢中になれたなら—— 他の人が何をしていようと、あまり気にならなくなるかもしれません。
大切なのは、「だれか」とくらべることではなくて、 「じぶんの人生」に目を向けて、一歩ずつ歩いていくこと。
その歩幅こそが、あなたらしい “しあわせな時間” をつくっていくのです。
「やりたいこと」をみつける
義務教育では、高校や大学への進学を意識して、 偏差値や点数で成績をはかることが多くなります。 そのため、どうしても「まわりと比べるのが当たり前」という空気が生まれやすくなってしまいます。
小学校から高校まで、そんな環境でずっと過ごしていると、 人とくらべることが習慣になってしまうのも無理はありません。 気づかないうちに、自分の“順位”ばかりを気にしてしまって、 勉強の楽しさや「じぶんらしさ」を見失ってしまうこともあります。
でも、ほんとうは、義務教育での学びは「比べるため」ではないはずです。 「わたしは何にワクワクするのか」「どんなことが得意かもしれないか」 そんな“じぶんの芽”を見つけるためのチャンスにできたらすてきだと思うのです。
いろんな教科や活動にふれて、「これ好きかも」「これはちょっと苦手だな」と感じる。 そうした一つひとつの経験が、やがて「わたしのやりたいこと」につながっていきます。
わたしたちは、誰かより成績を上げるために生まれてきたわけではありません。 他人とくらべるために、学校に通っているのでもありません。
そのことを、どうか忘れずにいてほしいと思います。 義務教育は、「じぶんらしく生きる力」を育てていく場所でもあると思うのです。
社会に出ても、比べてばかり
社会に出ても、「人と比べる」ことはなかなか終わりません。 同期の出世のスピード、友人の収入、近所の子どもの学力…。 気がつけば、いろいろな場面で「自分よりすごい誰か」を探してしまっていることがあります。
「隣の家は高級車に乗っているし、子どもも有名な学校に通っている。きっと幸せなんだろうな」 そんなふうに思いはじめると、どこまでいっても「上には上がいる」と感じてしまい、 自分の今を素直に喜ぶことがむずかしくなってしまいます。
比較の視点で物事を見るクセがついてしまうと、 本来の「じぶんの幸せ」に気づきにくくなってしまうのかもしれません。
他人がやっている幸せを目指すのではなく、「わたしにとっての幸せ」をめざしたい。 いま自分が大切にしたいこと、やってみたいことに目を向けてみませんか。
じぶんの好きなことを使って、だれかに幸せを届けよう
「じぶんがやりたいこと」をして生きることができたら、 しあわせにつながります。 そのために、その「すき」や「得意」を誰かのために活かせるようにしていきましょう。 しあわせは、さらに深く、あたたかくふくらんでいきます。
たとえば—— 絵を描くのが好きなら、たくさん描いて誰かに見せてみませんか。例えば絵葉書にしてみて、プレゼントしてみませんか。 そうすることで、よろこんでもらえるように、色づかいや構図を工夫していくようになると思います。 その「すき」は、どんどん磨かれて、絵もきっともっと上手になっていく。
音楽が好きなら、自分の音に耳をすませて、大切に育ててみましょう。 自分が「この音が好きだな」と感じる部分を大事にして、 もっとよろこんでもらえるように伝えかたを考えていくと、演奏の力も自然と育っていく。
「すき」は、はじめはじぶんの中にある小さな芽かもしれません。 でも、それが誰かの笑顔や元気につながったとき、 その芽はすくすくと育っていき、「もっとやってみたい!」という気持ちにもつながっていきます。
自分が本当に好きなことだから、もっと上手になりたいし、もっとよろこんでもらいたくなる。 そして、それを誰かと分かちあえたとき—— そこに、ほんとうのしあわせがあるのかもしれません。
勉強は比べるためじゃない。自分をみつける学び
義務教育には、さまざまな目的があります。 読み書きや計算、社会のルールや人との関わり方を学び、 よりよい社会の一員として生きていくための力を育てる場所。 そしてもうひとつ、とても大切なことがあります。
それは、「じぶんの興味や得意、価値観を見つけること」。 国語、算数、理科、社会、英語―― それぞれの教科には、「じぶんは何にワクワクするか」のヒントがつまっています。
「好きかも」「ちょっと得意かもしれない」 そんな気づきがあれば、あとはそこに向かって少しずつ努力していけばいい。 点数や偏差値で誰かとくらべることは、学ぶことの本当の目的ではありません。
大切なのは、「他人よりうまくなること」ではなく、 「じぶんらしく生きていく力」を育てること。
義務教育は、点数で勝負する場所ではなく、 じぶんだけの道を見つけて歩きはじめる――そんな最初のステージなのです。
比較しない生き方が、心を自由にする
人とじぶんをくらべはじめると、 いつの間にか「100点を取らなきゃ」「ミスしないようにしなきゃ」と思ってしまうことがあります。 本当は、テストで誰かより良い点を取ることが目的ではなく、 「これでじゅうぶん」と、自分の納得で区切ることができれば、心はもっと軽やかになるはずなのに―― 比較の視点が入ると、なぜかそれでは足りないように感じてしまうのです。
でも、ほんとうに幸せに生きている人たちは、他人と比べることをしていません。 「じぶんはじぶん」と受けとめて、自分のペースで生き方を選びとっているのです。
大切なのは、まわりの評価やスピードに合わせることではなく、 「いまのじぶんにできること」や「わたしの心がよろこぶこと」に目を向けること。 そんな「比べない生き方」が、心を少しずつ自由にしてくれるのです。
「すき」や「夢中になれること」にじっくり向き合っている人は、 他人の目や評価に振り回されず、じぶんの歩幅で人生を進んでいけます。 比べることに時間やエネルギーを使うより、「納得できるじぶん」を育てるほうが、ずっと意味のあることなのです。
そんなふうにして心に余裕が生まれると、ストレスも少なくなり、 「わたしの道を行く」ことが、ほんとうのしあわせへとつながっていくのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント