幸せのことを考えていくと、大きな目標を達成した時はもちろん幸せです。一方、いつも当たり前だと思っていたことを、ありがたいことだと気づく幸せがあります。どちらも同じ幸せなのでしょうか。
元気系、癒し系、愛情系の3種類の幸せ
幸せには、元気系、癒し系、愛情系の幸せがあります。神経伝達物質でいえば、元気系の幸福は神経伝達物質がドーパミン、癒し系の幸福はセレトニン、愛情系はオキシトシンと言われているようです。
元気系の幸せ
元気系の幸せには目標達成の幸せ、楽しみ・生き甲斐の幸せ、宝くじ当選系の幸せがあるようです。どれも幸せ。
自分の欲望が叶って幸せということかもしれません。
欲望と言ってしまうと悪いことみたいですね。
その人が心から良かったと心から思えることなら、一つの幸せのあり方に違いないと思います。
祝福したい目標達成系の幸せ
スポーツの試合で勝ったり、目標としている大学に合格したり、プロ野球選手になったり、プロミュージシャンになることも、この種の幸せだと思います。
特に大きな目標を達成しなくても、一つのこと、たとえば書道や茶道、剣道、柔道などを、続けていくことで、自分を高めることができて幸福感を感じられるようになることもあります。
通常、ドーパミン系の幸せでも望ましいのは、努力した結果得られることであって、それが誰かの幸せ(ユアハッピー)に繋がったり、誰かから感謝されるようなことなら、とても良いことです。
努力して得られる結果で、周りの人を幸せにして、その対価をいただくことが働くことの本質なので、このような幸福感はとても重要です。
時間磨きの4つの時間(幸福の時間、投資の時間、役割の時間、浪費の時間)のなかでは、投資の時間や役割の時間の結果得られる幸福感です。努力したり、人の役に立っていること自体を楽しんで、その結果の目標達成の幸せですから、努力や役割で得られる元気系の幸せは、しっかり幸福感を味わい、祝福したいと思います。
楽しみ・生き甲斐の幸せ
大好きなアイドル、ロックバンドなど、推しのライブ・コンサートに行って盛り上がるのも幸せですよね。好きなプロスポーツチームが勝ったりするとうれしくなります。映画鑑賞やテーマパークで遊ぶこともこの種の幸せですよね。伊勢神宮に行ってみたかった、オーロラを見にいきたかった、世界一周旅行をしてみたかったなど。
出費はあっても、それ以上の価値のある楽しみを持って、生き甲斐になるのですから、ありがたい幸せです。そのような出費は、柿内尚文著の「このプリン、今食べるか?ガマンするか?」では、幸せの費用「幸費」と呼んでいます。
宝くじ当選系の幸せ
一方、宝くじやギャンプルで当たって大金を手にするような幸せはその場限りで、長い時間でみればそれほど幸せではないかもしれません。もちろんそのお金で、誰かの幸せになることに使うならば、将来良い思い出になるのかもしれません。
癒し系の幸せ
お風呂に入って気持ちよくて幸せ、森の中で温かい太陽光を浴びたりして得られる幸福感、散歩して気持ちいい、などの幸福感だと思います。運動して休んでいるときの幸福感も癒し系の幸せといえると思います。その結果、よく眠れるようになって幸せを感じられるかもしれません。
今、ここにいて、五感で感じる幸せの多くは、癒し系の幸せのように感じます。たとえば夕焼け雲が、いつもより赤く光って、綺麗だなあと思う幸せ。鳥の声が聞こえて鳥の気持ちを感じられるような気がした時の幸せ、ヒグラシゼミの声が聞こえて夏の終わりが近づいてくることを感じる幸せ。そのような感覚を不自由なく感じられることに気が付く幸せ。癒し系の幸せは小さな幸せに気が付いたときの幸せが含まれていると思います。
愛情系の幸せ
愛情を感じて得られる幸せです。
家族と一緒にいて愛情を感じる幸せ。
ペットと触れ合う時の幸せもあります。
近くにいる人と時間を共有して一体感が得られたり、みんなと寛容さで許し合えるような、優しさに包まれるような幸せ。
感謝する時の幸せや、感謝される時に得られる幸せも、愛情系の幸せかと思います。
そのような幸せに包まれていたいと思います。
どういう幸せが良いのか
一口に幸せといっても、いろいろなタイプの幸せがあります。
結局どんな幸せが良いのか、それは人それぞれ違います。
自分が一番重視する幸せを、思い出として大事にできるようであれば、そのような幸せが一番良いのだと思います。
「I Love Me(巳)」のマイハッピーは、どのタイプの幸せでもよいと思います。ユアハッピーは誰かに与えることができるような幸せで、多くは愛情系の幸せが多いように思います。
毎日記録するマイハッピー、ユアハッピーの中で、毎月、一番良かった幸せを選んでいくと、自分の好む幸せのタイプがわかってくるかもしれません。
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