「ありがとう!」感謝の習慣によって幸せな時間を増やしていこう!


幸福とはなんなのか、どうすれば幸福になるのか?
幸福学の第一人者の前野隆司さんは、アンケートの分析により
幸福になるための4つの因子を明らかにしました。
4因子中「やってみよう!」に続く第2因子が「ありがとう!」です。
感謝の力を使えば、なぜ幸福になっていくのかを明らかにして、
その具体的な方法をご紹介します。
感謝の力をつかって、幸福への一歩を踏み出してみましょう!

出典:「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」 前野隆司著

感謝をきっかけにする幸福感と笑顔の循環

大切な人から「ありがとう」と言われると、うれしい気持ちになります。
「ありがとう」と言われて、嫌な気持ちになる人はいません。

うれしい気持ちになると、笑顔になりますよね。
そして、笑顔のひとに囲まれると幸福な気持ちになります。
幸福な気持ちと笑顔は、循環していきます。
そして、うれしい気持ちは、笑顔を通じて伝染していきます。

「ありがとう」の気持ちがきっかけになって、幸福感が広がっていきます。

誰かにやさしくすると、うれしくなる!

好きな人には優しくしてあげたい。
そして「ありがとう」と言ってもらえると、とてもうれしくなります。
その人だけに親切にしているより、
みんなにやさしくして「ありがとう」と言われるようになるほうが、
その好きな人も、あなたのやさしさを感じられて、もっとうれしい。

みんなにやさしくするのは、
ほんのちょっとした、ふつうのことで良いんです。
笑顔で挨拶をする。
電車で小さな子連れの人や、妊婦、高齢者に席を譲ってあげる。
友だちの話をよく聞いてあげて、
よかったことがあれば、一緒に喜んであげる。
悲しいことがあれば、なぐさめて、大丈夫だよ、って言ってあげる。
なにかで困っている人がいれば手伝ってあげる。

そうやっていると、「ありがとう!」と言ってもらえるようになります。
「どういたしまして」と返していると、自然に笑顔がでてきて、
まわりの人も嬉しくなります。
だんだん、あなたの周りに笑顔が増えていくようになります。
そして、好きな人も、あなたに好意を持ってくれるようになります。
そうなったら、とてもうれしい!

「ありがとう!」の力で幸せになる

前野先生のアンケートで、「ありがとう!」因子の質問は、
以下のようなものだったそうです。
・人のよろこぶ顔がみたい。
・私を大切に思ってくれる人がいる。
・私は人生において、感謝することがたくさんある。
・私は日々の生活で、他者に親切にしたいと思っている。

誰かのためになるようなことをしたい、
これは難しくいえば、利他の心っていうことかな。
そしていつか、誰かのよろこぶ笑顔を見ることができて、私も嬉しくなる。
続けていくと、みんなから大切に思ってもらえるようになるかもしれません。

わたしも親切にしてもらって、
笑顔で「ありがとう!」と感謝を伝える。
そんなことがたくさんあると、うれしいですね。

みんなに優しくして「ありがとう!」の笑顔に囲まれるようになれれば幸せ。
「ありがとう!」は幸せな人生の扉を開くための鍵のようです。

これまでの人生において感謝したいことがある。
あなたを大切にしてくれる人がいる。
その過去のあなたの優しさの積み重ねが、
今のあなたの幸福度になるのかもしれません。

いま、あなたができるのは、
あなたが「ありがたい」と感じたことに、
笑顔で「ありがとう!」と伝えることです。
また、少しだけ、みんなにやさしくしてあげることです。
それが幸福になるために大切だと、
前野先生が明確に示してくれました。
前野先生にも、「ありがとう!」

自然の美しさに気づいて感謝する

ひとりでいるときも、「ありがたい」と思って幸福感を得られることがあります。

たとえば、自然の美しさを見て感動することがあります。
そんな景色をみれることを「ありがたい」と思います。

朝、太陽の光を感じる。
朝焼けや夕焼けで、雲が赤く光っているのをみる。
昼の空は爽快な青さ、夜のきらめく星空。
秋のうろこ雲の不思議な模様。
夏の入道雲も大きくて空高く、太陽光が当たるところの白さ。
空の大きさを感じます。

海の青さも、波に反射する太陽光のきらめきも。
海の波の音も、夜の海の引き込まれるような暗さも
力強さを感じます。

近くにある自然も、美しく感じられます。
春を告げる梅や桜の花。
夏のひまわり、朝顔も自然の芸術品のように思います。
花に近づく鳥も、鳥の鳴き声も虫の声も美しい。
川の流れる音、風が木を揺らす音なども美しく感じられるものです。

自然はとても大きく力強くて、美しいと思います。
そんな自然の力や美しさを感じられたとき、
ちょっと大袈裟にいえば、
この世に生まれてきて、この魅力的な景色を見れたことを、
ありがたいなあ、と思います。
そして、社会のなかで悩んでいる自分が、
なんだかちっぽけなことに感じられます。

自然の美しさに気がついて、
「ありがたい」と感謝できるようになること。
それが幸せの要因になります。

五感で感じられることに感謝する

もっと身近に、自分の体のなかにも
「ありがたい」と気付くこともできます。

山登りなど、すこしきつい運動をすると息が乱れます。
そんなとき、深呼吸をすると、
空気がおいしいと感じられることがあります。
そのとき、ふつうに呼吸できる空気があること、
空気を思い切り吸い込むことができることに、
そんなあたりまえのことにも「ありがたい」と気がつくことができます。

美しい景色を見ることができること、
自然の音を聞くことができること、
そよ風を肌で感じることができること、
花や森の匂い、
ごはんのおいしさ、
体を自由に動かせて、好きなところへ歩いていける、
それらをできなくなると思うと、とても悲しいです。

普段当たり前のように感じていることも、気がつけば
本当はとても「ありがたい」ことで、
それも感謝による幸福感につながることです。

感謝できることを記録する。感謝リストによる幸福

今日、何に感謝したか、感謝されたかを、毎日記録すると、
幸福になれるという研究結果があります。
参考文献:「感謝」の心理学 ロバート A エモンズ著 中村浩史訳

簡単なことだというので、私も実際にやってみました。
すると「今日、何が幸せだったかなあ」と考え込んで思い浮かばなかったり、
毎日同じようなことばかりしかなくて、飽きてしまったりして、
続きませんでした。

そんな私も、改めて感謝の記録続けられる方法がありました。
感謝できることを最初からリスト化しておくのです。
そして、そのリストの中から、今日の感謝できることをチェックする。
チェックするのは、簡単にできます。
皆さんもトライしてみては?

感謝のチェックリスト

感謝のチェックリストの例を示します。
これは、毎日感じられる小さなことばかりです。
参考にしていただけたらうれしいです。
 □ 朝、元気に起きられた。
 □ よく眠れた。
 □ 朝日が綺麗にみえた。
 □ 窓を開けたら、鳥の声が聞こえた。
 □ 玄関の外に出て、空を見て伸びをして気持ちよかった。
 □ 顔を洗って気持ちよかった。
 □ 髪の毛が決まった。
 □ 髭やムダ毛が綺麗に剃れた。
 □ 家のトイレでスッキリした。
 □ パートナー(夫、妻)も元気に起きて、元気に「おはよう!」と言いあえた
 □ 朝ごはんを、美味しく食べられた。
 □ 朝、ウォーキングできた。(ちょっとだけだけど)
 □ 道端に花が咲いていた。
 □ 花の写真を綺麗に取れた。
 □ 風が気持ちよかった。
 □ いつもの電車に乗れた。
 □ 電車で座れた。
 □ 人に席を譲れて、笑顔てありがとうを、もらった。
 □ 読んでいた本や、ブログが面白かった。
 □ 駅のトイレが空いていた。
 □ トイレットペーパが三角に折ってあった。
 □ 職場や学校で、明るく「おはよう」を交わした。
 □ 遅刻しなかった。
 □ 新しい事を学べた。
 □ 知らなかった事に気づいた。
 □ お昼ご飯を、たのしくたべられた。
 □ お昼休みのおしゃべりが楽しかった。
 □ 休憩時間にゆっくり休めた。
 □ 今日の仕事をやり終えた。
 □ 夕ご飯が美味しかった。
 □ 晩酌のお酒が美味しかった。
 □ テレビが面白かった。
 □ お風呂が気持ちよかった。
 □ 今日もたくさん感謝できるありがたいことが確認できた。
 □ 眠くなった。よく眠れそう。
他にも、たくさん、あなただけの感謝の項目があると思います。
もっと、特別な、今日だけのありがたいこともあったかもしれません。
たくさんの感謝を確認してください。
きっと幸せになっていけると思います。

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