「しあわせって、なんだろう? どこにあるんだろう?」 そう考えたことはないかな?
いっぱい遊んでも、ほしかったものが手に入っても、「なんだかたりないな…」と思ってしまうときはに? もしかしたら、「どんなときにしあわせを感じるのか」がわかってきたら、心がもっとスッキリすると思います。
むかしから、たくさんのかしこい人たちが「しあわせってなんだろう?」と考えてきました。 そうした考えをまとめると—— しあわせは、だれかからもらうものではなく、自分で少しずつつくっていくものなんです。
こんなことを、大切にすると、しあわせはすこしずつふくらんでいくことを、紹介するよ。
🌱 「すき」や「とくい」をみつけよう
自分の「好きなこと」や「楽しいこと」、「うまくできること」を さがしてみよう! もっと上手になろうと がんばっていると、どんどんそれが 好きになっていくよ。 そして、そのちからを まわりの人のために つかってみると、 よろこんでもらえて、自分の心も ぽかぽか あたたかくなるんだ。
学校では、いろいろな勉強をしているよね。 いろんなことを ためしてみると、「これ、すきかも!」「これ、とくいかも!」って気づくことがあるよ。 はじめのころは よくわからなくても、がんばってやってみたら、だんだん 楽しくなることもあるんだ。
だから、いろんなことに チャレンジしてみて、 「好きなこと」や「とくいなこと」を みつけていこう。 そして、「もっと上手になれないかな?」「もっとよくできないかな?」って考えて、 すこしずつ 自分のチカラを そだてていこうね。
そのチカラは、じかんをかけて みがいていくもの。 やがて じぶんをささえる たいせつな力になって、 みんなのやくに立つ すばらしい力にも なっていくんだよ。
じぶんの「すき」や「とくい」をつかって、まわりの人をよろこばせてみよう。 ニコニコの笑顔が広がって、 きっと あなたの心も うれしくなって、 みんなが しあわせな気もちになれるはずだよ。
🌈 たのしみって、しあわせの もと
おいしいごはんや おやつをたべると、うれしくなるね。 スマホでどうがを見たり、ゲームをしたりするのも、とってもたのしい。 すてきなおようふくをきて、たのしい場所へおでかけするのも、ワクワクするよね。
そんな時間は、あなたをニコニコ笑顔にして、「しあわせ」を はこんできてくれる。 きみが笑顔になると、まわりの人も笑顔になって、「しあわせ」がひろがっていくよ。
でもね、たのしいことって、そのときかぎりのものが多いんだ。 すぐにおわってしまったり、くりかえしているうちに、だんだん あきてしまうこともある。 「もっともっと!」ってなっちゃって、とまらなくなることもあるかもしれないね。
それに、たのしいことは おかねや じかんがかかることもあるから、 いつまでも いくらでも できるわけじゃないよね。
だからこそ、「このじかんだけ!」ってじぶんでじかんをきめて、 ほどよく たのしむことがたいせつなんだよ。
🍀 「ありがとう」しあわせにきづく ことば
だれかが たのしいことをしてくれたら、「うれしい!」って思うよね。 そのきもちを「ありがとう」ってつたえると、 その人も にっこりして、うれしいきもちが ふたりにひろがっていくんだ。
でもね、「ありがとう」は、 自分のまわりを よーく見たときにも つかえるんだよ。
まいにち食べている あったかいごはん。 これがなかったら、おなかがすいちゃうし、元気もなくなっちゃうよね。ごはんをつくって食べさせてくれる、お母さん、お父さんには「ありがとう、いただきます」って伝えよう。お父さんやお母さんもうれしくなるよ。
けがをしたり、びょうきになったら、 おそとに出かけたり、あそんだりできなくなることもある。 うれしい、たのしい、と思えるのも、元気でいられるからなんだよ。だから、元気でいられるって、じつは とってもありがたいことなんだ。
やさしいことばを かけてもらったとき。 おひさまのあたたかい光を あびたとき。 「これが あってうれしいな」って気づけたら、 それだけで こころがポカポカしてくるんだ。
「もっともっと!」って思う気持ちより、 「いま ここにある しあわせ」に気づけること―― それは、一生のしあわせを感じられる力になるんだ。
そういう心をもっている人が、ほんとうにしあわせな人なのかもしれないね。
💞 あい(まわりの人と、なかよくする)
かぞくといっしょに ごはんをたべたり、 ともだちと あそんだり、おしゃべりしたり―― そんなとき、心が なんだかポカポカしてくるよね。
「いっしょにいるって、いいな」って思えるその気もち。 それが「あい」だと思うよ。
やさしくしてもらったら、うれしいよね。 だれかが かなしい顔をしていたら、「だいじょうぶ?」って こえをかける。 そんな小さなやさしさにも、「あい」が かくれているんだ。
「あい」は、だれかと なかよくなりたいと思うきもち。 うれしいときも、かなしいときも、いっしょに過ごすことで、 心と心が ぎゅっと つながっていくよ。
たんじょう日や きねん日に、よろこぶ顔が見たくて プレゼントをおくる―― そんな思いやりも、「あい」のかたち。
「これをしたら、よろこんでくれるかな?」って、 だれかのことを考えることも 「あい」のひとつ。
そうやって、まわりの人と なかよくできたら、 じぶんも まわりの人も、きっと しあわせになれるね。
おたがいに よろこびを わけあうこと。 それが「あい」なのかもしれない。
「あい」って、心をつなぐ ふしぎなちから。
そのちからをもっていたら、まわりの人と一緒にしあわせになっていくはずだよ。
🌸 じぶんからうごくと、しあわせがやってくる!
お母さんや先生に言われてやるのも大切だけど、だれかから言われてするよりも、自分からしあわせになれるようなことを「やってみよう!」ってかんがえて、一歩ふみ出すと、もっと心がすっきりしたり、うれしくなったりするよ!
たとえば――
まだねむいけど、自分でおきて「おはよう!」って言えたとき。
だれかがこまっていたから、「てつだおうか?」って声をかけたとき。
いやだなと思ったしゅくだいに、よしっ!ってチャレンジしたとき。
自分の心の中で「できたぞ!」って思えると、心がポカポカしてうれしくなってくるよ。だれかにほめられたいわけじゃない。自分できめたことが、できたとき。 それって、すごくうれしいこと、「しあわせ」なことだよ。
しあわせは、まっているだけじゃ なかなかやってこない。
じぶんで考えて、自分からうごいたとき、しあわせのほうが、そっと近づいてくるんだよ。
だからね、まいにちのなかで「じぶんからやってみる」って、
すこしだけ じぶんから、しあわせになるようなことをしてみよう。
そのたびに、しあわせが じぶんのなかで「しあわせ」な気持ちが、そだっていくんだ。
しあわせは、きみの中から 生まれてくる
しあわせって、どこからやってくるのかな? それは、あなたの中にも、おともだちの中にも、まわりの毎日の中にも、ちゃんとあるんだよ。
「すき」や「とくい」をそだてること。 「たのしみ」をじょうずにたのしむこと。 「ありがとう」と思えることがたくさんあることに気づくこと。 「まわりの人を大事にする心」をもつこと。 そして、「じぶんから動いてみること」。
そのどれもが、きみの中にしあわせを育てていく力になるよ。
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