初めての婚活デート。何を話せばいいのか分からず、不安を感じるのは当然のことです。目の前に現れた魅力的な相手。好印象を持ってもらいたいけれど、話題に困ってしまう…。会話が続かなかったらどうしよう?気まずい沈黙が訪れたら?そんな不安が頭をよぎりますよね。
しかし、穏やかで心地よい会話にはコツがあります。そして、そのコツは古代から語られてきた「幸福論」の知恵にも通じるものです。
この記事では、幸福論をベースに、婚活デートを成功へ導く心の準備と会話のポイントを紹介します。緊張を和らげ、自然に会話を楽しむためのヒントをぜひ参考にしてみてください。
幸福時間共有の心得:やさしくハグするように言葉を伝える
人と対話するとき、ただ言葉を発するだけではなく、温もりを込めて伝えることが大切です。ひすいこたろう × SHOGENの著書『今日、誰のために生きる?』では、アフリカ・タンザニアのブンジュ村でのエピソードを通じて、「言葉は体温を乗せて伝えなければ、心に届かない」ことが語られています。
温もりを感じる言葉の力
SHOGENさんが村で初めて出会った3歳の女の子・ザイちゃんは、友達からお菓子をもらいました。そのとき、SHOGENさんは「ちゃんと『ありがとう』と言わないとダメだよ」と、つい言ってしまいました。するとザイちゃんはこう返しました。
「ショーゲンは、肌と肌が触れ合うのが温かいってことがわかっていて、私にその言葉を言っているの?」「ショーゲンの言葉には、体温が乗っかってないから、私には伝わらない」
SHOGENさんは、村の人々に日頃から心のあり方を教えてもらっていました。しかし、そのとき彼が発した言葉は、「自分だって分かっている」という名誉挽回のためのものだったのです。その言葉の目的はザイちゃんを思うものではなかったため、当然、温かさを持たなかったのです。
体温を乗せる言葉の習慣
たとえば、親が子に「やるべきことを先送りせず、すぐにやりなさい」と言うと、正しいことのはずなのに冷たく聞こえてしまうことがあります。 しかし、もし「今やることで、未来の自分がもっと楽になるよ。頑張ろうね」と、体温を感じるように伝えたらどうでしょうか。さらに、できたことを祝う習慣があれば、言葉はより幸福なものになります。 言葉に共感や温もりを込めることで、相手の気持ちを温かくし、幸せを育むことができるのです。
NGな会話:マウントを取る、主導権を握ろうとする
職場や婚活の場で、「あなたの話は論理が破綻している」「筋が通っていない」「理由がわからない」「私はそう思わない」などと発言し、相手の意見を否定することはありませんか? これらの言葉は、格闘技で言えば「マウントを取る」行為に似ています。相手の発言を封じ、支配しようとする言葉ですが、それによって主導権を握ったとしても、相手の心は離れていってしまいます。最終的には、自分自身が損をしてしまうのです。
一生の時間を共有する人への言葉の伝え方
婚活で出会い、これから共に過ごすかもしれない相手に対して、支配しようとする会話はもちろんNGです。 どんな場面でも、相手の心に届くように「温もりを伝える」ことを習慣づけることが、幸福な時間を育むカギとなるでしょう。
会話の後に振り返る習慣:温もりを育む対話
会話が終わったとき、ほんの少しだけ振り返ってみましょう。 相手は笑顔でしたか? 言葉の中に温もりがありましたか? 相手を否定せず、心を寄せるように話せましたか?
この小さな振り返りを積み重ねることで、次の会話に生かすことができます。 「笑顔で話す」「体温を届けるように話す」「否定しない」 これらを少しずつ意識し、習慣として根づかせていきましょう。
悪い習慣はすぐについてしまいますが、良い習慣は時間をかけて育むものです。 だからこそ、「笑顔」「温もり」「肯定的な対話」を心に留めて会話を続けることで、自分も相手も心地よくなり、互いのつながりを深めることができるはずです。
対話を重ねるたびに、「今日は温かく伝えられたかな?」と確認する習慣を持てば、自然と会話の質が高まり、安心できる関係が築かれていくでしょう。
初の婚活デートの導入
初めての婚活デートでは、リラックスできる雰囲気を大切にしながら、自然に会話を広げていくのがポイントです。
自然な会話の流れを作る
最初の会話ですから、ここで第一印象が作られることになります。相手の目を見て、笑顔を意識して話を始めましょう。
今、共有していることから
デートの場所や食事など、今共有している体験について話すことで、スムーズなスタートができます。
例:「ここのカフェ、雰囲気が素敵ですね。よく来られるんですか?」
「メニューがすごく魅力的ですね!○○さんは、普段どんなものが好きですか?」
趣味や休日の過ごし方
趣味や休日の過ごし方を聞いてみましょう。日常の話題は、相手の価値観を知るヒントになります。
例: 「休日はどんなことをして過ごすのが好きですか?」
「最近ハマっていることはありますか?」
相手の持ち物を褒める
相手の持ち物を褒めることも自然な差し障りのない会話として有効です。
例:「そのバッグ、おしゃれですね!」よりも少し工夫して「そのバッグの色、とても落ち着いていて素敵ですね。○○さんの雰囲気にぴったりですね」と言う方が、温もりが伝わります。
「素敵なアクセサリーですね!特別な思い出があるものですか?」
「その靴のデザイン、かわいいでですね。○○さんの雰囲気にぴったりです」と言うと、より気持ちが伝わります。
婚活デートでの会話のポイント
相手の価値観や好みを知るきっかけにする
持ち物をただ褒めるのではなく、「どうして選んだのか?」と聞くことで、その人のこだわりや好みを知ることができます。
ブランドや値段を強調しない
価格やブランドの話ばかりになると、軽薄な印象を与えることも。あくまで「その人らしさ」に焦点を当てるのが大切です。
気配りのある褒め方で、心地よい会話を作る
言葉の温もりを意識しながら、相手が自然に笑顔になれるような対話を心がけましょう。
婚活デートでは、「相手に関心を持つこと」「会話を通じて心地よい時間を共有すること」が何より大切です。
少しは真面目な話を。価値観や人生観も
初めての婚活デートは、お互いがリラックスして話せる時間にすることが大切です。会う場所によりますが、カフェや軽食なら1時間前後、ゆっくりとしたランチの場合でも長くて2時間ほどになります。
話が盛り上がれば次回に繋げやすくなるので、少し余韻を残す程度が理想的です。
その限られた時間で、雑談だけして帰ると、目的の結婚に近づけません。相手の考え方を知り、共感を生んでいきましょう。すでに、休日の過ごし方や趣味、持ち物について話題にしたら、次は、人生観について話をしてみましょう。
例:「どんな時に幸せを感じますか?」
「今まで一番楽しかったことは?」
これらの質問で、パートナーが考える幸せは、美味しいものを食べること、推し活、コンサートや音楽フェスにいくこと、旅行など、比較的費用のかかる快楽的なことかもしれません。あるいは、専門的な職業の人は、仕事での技術を磨き、それを使って社会貢献することと考えているかもしれません。日々の小さな出来事の変化を楽しんだりすることかもしれません。
あなたは、相手の趣味、嗜好を尊重して、共有したいという意思を示していけるのが良いと思います。
あなたが何を幸福に思うかという質問をされた場合は、技術を磨きそれを使って世の中に貢献することを重視しながら、のんびりした休日を楽しむなどの答えが良いと思います。
趣味の話をするときは、時間を浪費していると思われるような奇抜な趣味や、ゲームに没頭していることをアピールするのは、あまり得策ではないかもしれません。
旅行の話題は多くの人が興味を持つテーマです。今までで一番思い出に残る場所の話ができれば良いですね。
また、食べ物の話題も自然と盛り上がります。いままで一番美味しいと思ったもの、すごく食べたいもの。また、得意料理についての話題も良いと思います。
映画・ドラマ・読書の話題、スポーツを見るかプレイするか、インドア派かアウトドア派か、ペットはすきか、を知ることも、お互いのライフスタイルを知る上で良いかもしれません。
婚活では、相手と共通点を見つけながら楽しく話せる趣味の話題を選ぶのが大切です。
聞き役にまわり、相手に気持ちよく話をさせる
相手が話を始めたら、できるだけ聞き役に回りましょう。相手のいう言葉を大切にして、大切な言葉を繰り返すことで、「あなたの話をしっかり聞いています」と伝えます。会話が途切れがちになったら、会話を繋げる質問をしていきましょう。会話を繋げるコツは、深掘りと希望する似たような体験(水平展開)です。
深掘りの例:「どんなことが良かったですか?」
「具体的にどんなことをするんですか?どう感じましたか?」
「次はどんなことに挑戦したいですか?」
婚活や大切な会話では、相手に安心感を与え、深い対話につなげることができますね。そんな会話の時も、常に相手に温もりを感じさせ、柔らかなニュアンスで話をしましょう。オウム返しの会話では、「あなたの話を聞いています」「あなたの気持ちを大切に思っています」と伝えるように意識しましょう。
婚活のお見合いでの別れ方のポイント
初めてのお見合いの別れ際は、相手に好印象を残し、次につなげるための大切な瞬間です。温かい言葉を添えることで、心地よい余韻を残しましょう。
感謝の言葉を伝える
まず、感まずは、お会いできたことへの感謝を言葉にすることが大切です。
例: 「今日はお会いできて、とても楽しかったです。」
「○○さんのお話、とても興味深くて良い時間を過ごせました。」
笑顔で穏やかに別れる
別れ際の表情が、相手の最後の印象になります。 自然な笑顔で、穏やかに挨拶をしましょう。
その表情が最後の印象になるため、自然な笑顔でお別れするのがベストです。
例: 「今日はありがとうございました。またお話できる機会があると嬉しいです。」
ポイント: 少し余韻を残すことで、相手も次に会いたいと感じる可能性が高まります。
次の可能性を示す(会いたいと感じたら)
次の約束を強く求めすぎるのではなく、さりげなく次の機会を想像させるのが理想的です。
例: 「○○の話がもっと聞けたらと思いました。また機会があればぜひ!」 「今日の話、とても楽しかったので、またお会いできたら嬉しいです。」
ポイント: 「次も会いたい」という気持ちを穏やかに伝えることで、相手にプレッシャーを与えないように注意しましょう。
婚活では、別れ際の印象が次につながるカギになります。 健治さんが大切にされている「言葉に温もりを乗せる」という考え方を活かして、相手が心地よく感じる別れ方を意識すると、より良い関係を築けるようにしていきましょう。
避けるべき別れ方
無言で立ち去るのは避けましょう。どんなに良い時間を過ごしても、無言で去ると印象が悪くなります。
また、「また機会があれば」だけで終わるのは曖昧すぎます。相手も判断しにくいです。
一方で、すぐに次の約束を強く求めるのは、お勧めできません。初対面では、相手の気持ちを尊重することが大切です。
婚活では、「別れ際の印象」が次につながるかどうかを大きく左右します。できるだけ良い印象を持つようにしましょう。
ゼクシィ縁結びの場合、デートの日程調整を代行してくれるので、コンシェルジュに相談しましょうという話題をすると、相手も安心できるかもしれません。
ゼクシィ縁結びのお見合いオファーとは?
コンシェルジュがデートの待ち合わせ場所・日時を調整してくれるサービス。有料会員限定で、無料で利用可能。ただし、デートの店は自分たちで予約が必要。
また、後日、結婚相談所の婚活アドバイスのプロ(ゼクシィ縁結びエージェント)の面談のときに、相談してみるのみ良いかもしれません。
次のデートに向けて:初デートの会話を活かす準備
婚活のデートでは、相手との会話を記録し、その内容を次回に活かすことで、より親密な関係を築くことができます。初デートが終わった後に、話題や相手の興味をメモしておく習慣を持つと、次のデートで自然な流れを作ることができるでしょう。
初デートの振り返り:記録すべきポイント
デートの後に、その日の会話を振り返り、以下のポイントをメモしておきましょう。
相手が興味を持っていた話題
「○○の映画が好きと言っていた」「旅行の話を楽しそうにしていた」など、相手の関心をつかむ。
相手が詳しく話した趣味・価値観 「料理が得意と言っていた」「哲学的な話題に共感していた」など、深めるべきポイントを見つける。
笑顔になった瞬間
「この話題で特に楽しそうだった」など、次回も使える話題を記録。
相手のちょっとした言葉や口癖
相手の話し方や言葉を覚えておくと、より親しみのある会話ができる。
次のデートまでに準備すること
メモした内容を元に、少しリサーチをしておくことで、次のデートで話題を広げやすくなります。
相手が好きな映画・本・音楽について調べる
「○○の映画が好きって言っていましたよね。気になって調べたんですが、面白そうですね!」
相手の趣味について詳しくなる
「料理が得意って言っていましたよね。僕も最近○○を作ってみたんですが、コツってありますか?」
前回の会話を自然につなげる話題を用意する
「前回○○の話をしていましたが、もう少し聞いてみたいと思って!」
ポイント: 何かを「調べてみた」「興味を持った」と伝えることで、相手は自分のことを覚えていてくれたと感じ、好印象につながります。
次のデートでの会話の進め方
「前回の話を覚えているよ」という姿勢を見せる
例:「前回、○○について話しましたよね。その話がすごく印象的だったので、もっと聞きたくなりました!」
会話に新しい視点を加える
例:「旅行が好きって言っていましたよね。僕も○○に行ってみたいなと思って調べてみました。」
相手の価値観を大切にする
例:「○○さんが話していた価値観、とても共感できました。僕も最近考えたんですが…」
体温を乗せる言葉を使う「温かい言葉を意識すること」で、相手との距離を縮められます。
まとめ:次のデートにつなげる習慣を持つ
婚活では、単発のデートではなく、会話の積み重ねが大切です。 ・相手の興味をメモし、下調べをする ・次のデートで自然につなげる会話を用意する ・温もりのある言葉で関係を深める
この習慣を続けることで、相手と本当に心を通わせる関係を築けるでしょう。
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