幸福とは何でしょう? どうすれば、もっと幸せになれるのでしょうか?
幸福学の第一人者・前野隆司さんは、アンケート調査をもとに「幸せになるための4つの因子」を見つけました。 その中のひとつが、「なんとかなる!」と思える楽観的な考え方です。
失敗したときも、うまくいかないときも、「きっと大丈夫」「なんとかなる」と前向きに考えられる人は、幸せを感じやすいのです。
でも、楽観的な性格って、生まれつきじゃないの? と思うかもしれません。
実は、自分への声かけ(脳内トーク)で、性格を少しずつ変えていけるんです。
あなたも、楽観的な性格に変わって、しあわせになっていきましょう!
脳内トークってなに?
あなたがいちばん多く話している相手は、親でも友達でもなく、自分自身です。 「今日のごはん、何にしようかな」 「仕事がうまくいかなくて、ちょっと疲れたな」 こんなふうに、声に出さなくても、頭の中で自分と話していることがありますよね。これが「脳内トーク」です。
脳内トークは、自分の気持ちや行動に大きな影響を与える力があります。 だからこそ、ポジティブな言葉を使う習慣が大切なんです。
よくない脳内トーク
次のような言葉は、脳の働きを止めてしまうことがあります:
言葉 | なぜよくない? |
---|---|
「わからない」 | 脳が考えるのをやめてしまう |
「できない」 | できないイメージが強くなる |
「知っている」 | 学ぼうとする気持ちがなくなる |
これらの言葉が浮かんだときは、続けて前向きな言葉を足してみましょう
わからない、できない。でも、だんだんよくなるよ
「わからない」「できない」という言葉が浮かんでしまったら、
- 「でも、まだ始めたばかり。だんだん、わかるように(できるように)なるよ。」
と脳内トークしてみましょう。引き続き、楽観的な言葉を続けましょう。
- 「どこがわからないのかな? 考えてみようよ、きっとワクワクするよ。」
- 「できない…でも、少しずつ練習すればできるようになるかも!」
思考停止を防ぐだけでなく、楽観的な性格に導くことができます。
「おもしろくないなあ」「いやだなあ」と思ったときは
- 「まだ慣れていないからね。とりあえずやってみよう。分かってきたら、きっと面白くなるよ」
- 「難しいけど、そのうち乗りこえられるよ。そしたら、きっと良いことがあるよ。」
と語りかけてよう。
ちょっとした言葉を脳内でつぶやくだけで、知ることを、あきらめないようになれます。
「知ってる」は要注意。ツッコミをいれよう
「知ってる」と思った瞬間、脳はそれ以上学ぼうとしなくなります。
そんなときは、「ツッコミ」と「ボケ」のように、考え方に深さや広がりを持たせてみましょう。
- 「知ってるんかい! いつもそうなんか? ほんまか?」(ツッコミ)
- 「知ってるんかい! もし原因と結果が、逆だったらどうなる?」(ボケ)
深掘りや、具体的にどうするのかの脳内トークも、してみよう
- 「知っている。なぜそうなの? 具体的にどうなの?」
こうして考えると、ワクワクしながら学び続けることができます。
サードアイで自分に声をかけよう
落ち込んだとき、自分に優しく声をかける方法があります。 それは、第三者の目(サードアイ)で自分を見ることです。
例:「〇〇くん/ちゃん(自分の名前)は、何をやってもダメだって思ってしまったのかな? でも、そんなことないよ。これからよくなっていくよ。」
一人称よりも、二人称・三人称で語りかけることで、客観的で優しい言葉が生まれます。
楽観的な言葉の習慣
毎日の中で、サードアイの脳内トークで、こんな言葉を使ってみましょう:
- 「〇〇ちゃん、ありがとう。あなたのおかげで嬉しい気持ちになったよ」
- 「〇〇さん、がんばったね。ちゃんと見てたよ、えらいね」
- 「〇〇くん、あきらめないで。そのうち、道が見えてくるから」
- 「〇〇ちゃん、挑戦に遅すぎるなんてことはないよ。やるなら、今がちょうどいいね」
- 「〇〇さん、しかたない時もあるよ。そんな時こそ、次に進むチャンスだよ」
- 「〇〇くん、今日もいい日になりそうな気がするよ。楽しみにしてみよう」
- 「〇〇くん、なんとかなるよ」
こうした言葉を脳内トークに取り入れることで、少しずつ楽観的な性格に近づいていけます。
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